北野寺子屋だより

こんにちは。北野寺子屋の中野です。

5月から、中国出身の学習者ワン・シュウフェンさんとペアを組んでいます。私にとっては、入会してから2人目の学習者となります。ワンさんは、日本語の学習は初めてなので、まずはひらがな・カタカナの読み書きから始め、ある程度慣れてきたところで、簡単な会話や単語を集めたプリントを自作して使ってみました。現在は「みんなの日本語初級」を基本に学習しています。

私も事前によく確認しておけばよかったのですが、WEBで入会申し込みをしてきたのは本人ではなく息子さんで、初めてお会いするまで本人が未修者とは知らず、戸惑ってしまいました。会のルール説明も含め、中国語も使って意思の疎通をはかり、何とか学習がスタートしました。当初の学習でも直接法の限界を感じ、ある程度は媒介語で意味を説明するなどしていましたが、少しでも早く日本語に慣れて欲しいので、このごろは中国語で質問されてもわからないふりをしたり、敢えて日本語で返すようにしています。ワンさん、ごめんなさい。(笑)

とてもやりにくいのが、マスク越しの発音練習です。このコロナ禍でノーマスクというわけにもいかず、口の形がわからず、声もクリアでない状態で、正しい発音を伝えるのに苦労しています。ちょっと前なら少しだけ外して発音して見せたりもしましたが、感染者が増えた今ではリスキーですね。また、何度も同じことを繰り返すので疲れます。とにかく喉が渇きます。発音時の口の形が図や写真で示された教材もありますが、やはりやって見せるのが一番わかりやすいとは思います。ワンさんのような初めての学習者には、私が正しい発音で正しい日本語を教えねば、と思うと責任の重さを感じます。

そんな訳で、いろいろと苦労はありますが、会話練習が思わぬ展開になったり(それからはほぼ雑談に)、街中で撮った面白い写真(日本人の視点と違う)を見せてもらったり、たまには脱線しつつもそれなりに充実した学習になっているんじゃないか、と自分では思っています。でも、ワンさんの方はどう思っているんでしょうか?今度よく聞いてみます(笑)。

以上

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