会話力を上げるには?_駅前日曜

駅前日曜寺子屋では、最近、会話力を上げたいと希望する学習者の入会がありました。仕事上、日本語での会話力アップが必要、N1に合格しているが大学の教授との会話がうまくいかないなど、日常会話をスムーズにできるようにしたいとのことでした。
普段、日本語能力試験合格を目指す学習者をサポートすることが多く、「会話力を」と言われると、さてどうやって?となってしまいます。そんな中、会員それぞれに工夫しながらの学習の様子をお伝えします。

【学習の工夫】
・学習を始める前に軽く近況報告や雑談をして、リラックスした状態で学習できるようにする。
・「日本語をたくさん話してもらう」を意識し、学習者にできるだけ多く発話してもらう。
・学習者が話しやすい話題を提供する(学習者の国のこと、日本の生活について、勉強や作品制作について(美大生)など)
・教科書的ではない、話し言葉で会話する。
・日々の生活で疑問に思ったこと、わからなかった言葉などをメモして、持ってきてもらう。
・エッセイのようなものを書いてきてもらう(考えていることを日本語で発信する練習として)。

【おすすめ教材】
「マンガで学ぶ日本語表現と日本文化」(アルク)
「日本語おしゃべりのたね」(スリーエーネットワーク)

学習者が話しやすい話題を提供するのがポイントでしょうか。日本文化についての話題が多くなるので、教える側にもある程度知識が必要なことを痛感します。どの学習者もとてもやる気に溢れているので、わかりやすく教えたい、にほんごの会での学習で少しでも多くの日本語を学び取ってもらいたいと、会員にも大きな刺激になっているようです。
中には、LINEでのやりとりや普段の会話が日本人と変わらないほどにできる学習者(高校生)もいますが、学校で同級生の会話を聞いて真似したり、アニメのセリフから学ぶことが多いそうです。やはり、たくさん聞いて、たくさん話すが基本でしょうか。

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