会報246号特集より:特別な日に食べる料理
会報246号の特集は『特別な日に食べる料理』です。
とてもいい内容になりましたので、記事としてご紹介いたします。
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特別な日に食べる料理
日本では、お正月にはおせち料理、端午の節句のチマキや柏餅、土用のうなぎ、お月見団子、冬至のカボチャ料理、大晦日の年越しそばなど、四季折々の季節感あふれる料理がありますね。世界各地にもきっと特別な日に食べる料理や、お母さんやお父さんが作ってくれる家庭の味があると思います。
八王子にほんごの会には多くの外国人の方が勉強しているので、世界の料理を知る絶好のチャンスともいえます。何人かの学習者さんに各国の「特別な日に食べる料理」はどのようなものか聞いてみました。
さて、どんな料理があるでしょうか。お楽しみ!
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駅前日曜/牟越さん(中国)
地元中国では正月に必ず食べる物があります。それは「水餃子」です。
牟越さんは豚肉白菜水餃子が1番好きだそうです。
南大沢/H・Nさん(中国)
中国では、元旦などのお祝いごとに「水餃子」を食べるそうです。
手作りで作られることが多い水餃子は皮の厚さや、中のあんの多さを調節できるので、より好みに合った水餃子が作れそうですね!
日本では焼かれた餃子が一般的ですが、中国は水餃子のほうが食べられることが多く、形も丸い小ぶりなものが主流です。中に入っているあんの具材などは、地域や季節によって変わるそうです。日本では餃子はおかず、米を主食として食べますが、中国では水餃子を主食として食べるため、白米などと一緒に食べることはないそうです。
駅前金曜/ソリバ リカメイ バナセットさん(フィリピン)
フィリピンの春巻き、Lumpiang Shanghai。学習者さんのおうちではクリスマスの食卓に必ず並びます。お正月、誕生日、卒業式などのお祝いの日にも作るそうです。
日本でよく食べられている春巻きとの一番の違いは春雨が入っていないこと。具材は豚ひき肉や人参、卵、玉ねぎなど。オイスターソース、塩コショウで味付けして、皮を巻いてあげます。
簡単で美味しい!と学習者さんイチ押しの料理。
Photo©2012Matthew Mendoza
北野/二輪太郎さん(アメリカ)
アメリカは多民族国家であるので、各家庭で特別な日に食べる料理は異なります。二輪太郎さんの家では何かあるとお母さんがPotato Kugelを作ってくれました。
たっぷりのじゃがいもを使ったシンプルなパイで、熱々を頂くのが最高です。
駅前月曜/コイ スレインさん(カンボジア)
カンボジアには西暦正月(1月1日)、中華正月(旧正月2月)、クメール正月(4月中頃)がありますが、クメール正月が一番大事で、家族が集まり一緒に遊びに行ったり、時々お寺を訪問したりします。お母さんはおいしい食べ物を作ります。
私の好きなクメール料理は、コー・サイ・チュルークです。パームシュガーのカラメルソースを加えた豚肉とゆで卵の煮物です。味は甘ずっぱく、おいしいです。材料は豚肉、ゆで卵、パームシュガー、ルディ、塩、コショウ、魚醤、油、ニンニクなどです。
駅前金曜/藤嶋ロレーナさん(エクアドル)
毎年11月2日は、「Dia de los difuntos(死者の日)」という亡くなったご先祖様を弔う日です。家族でお墓へ行き、ご先祖様のためにお墓を掃除して、お祈りをします。
この日に作って食べるのが子どもの形のパン「guagua de pan」。写真はロレーナさんがクリームでパンに顔や模様を描いている様子です。とうもろこし粉を使った紫色のジュースcolada moradaと一緒に食べるそうです。
東浅川/ヴー ティエン ズンさん(ベトナム)
これはバンチュンです。ベトナムの旧正月(テト)のときに食べます。
材料はもち米と豚肉と枝豆。外側を取り囲む葉は、ラーゾン(Lá dong)という特別な葉です。葉に包んで10時間以上ゆでます。味は塩で、食べる時ハチミツとか砂糖をつけて食べます。ちまきみたいです。美味しいです。
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