「エジプトの祭り・中国の祭り」駅前日曜

日本の秋は、お祭りの季節でもあります。そこで、駅前日曜に通っているエジプト、中国からの学習者さんにそれぞれの国のお祭りについて聞いてみました。

◇エジプトのお祭り◇

エジプトには、2つの有名な祭りがあります。

１つ目の祭りはラマダーンの後の祭り。そして、もう１つはラマダーンの２か月くらい後の祭りです。いずれもイスラムの祭りで、エジプトに限らず行われているものです。

１つ目のお祭りは、Eid Al Fitri（断食明けの祭）と呼ばれます。ラマダーンの１カ月間の後、１日間で行われます。この祭りでは、様々なことが行われますが、祖父母を含む家族や、親戚、友人に会う機会が多いです。

２つ目の祭りは、Eid Al Adha（犠牲祭）と呼ばれています。Eid Al Fitriとは異なり、４日間が祭りの期間とされます。メッカにいくこともあります。この祭りでも、Eid Al Fitriと同様に家族に会いますが、特徴的なこととして、やぎや羊（時に牛やらくだ含む）を家族につき１頭入手して食べます。日本では難しいですが、殺すのではなく、首をカットして血を出す行程を行い、その後、皮をはぎ取り、肉を食べることになります。大きな動物になると、１つの家族では多すぎるため、３等分などにして、親戚や友達などに肉をあげたりもします。

◇中国のお祭り◇

地域や民族によって違うかもしれませんが（学習者さんは江西省出身）、日本のようなお祭りは経験したことがありません。中秋節、端午節、清明節など行事はいろいろありますが、地域の人が集まって皆で何かを祝うというよりは、家族単位で祝う家族が集まる日という感じです。

秋の行事としては、中秋節があります。日本のお月見にあたる行事で、家族が集まって月見をしたり月餅を食べます。月には嫦娥（じょうが）という天女が住んでいると言われています。
また、清明節は日本のお彼岸のように先祖の墓参りに行く行事。端午節は、日本の子供の成長を願う端午の節句とは違って、春秋戦国時代の屈原という人を偲ぶ行事で、どちらも春の行事です。